2024年6月4日火曜日

タイトル「コバンソウ物語」


 

「コバンソウ物語」



それ

とある保育園の

戸外でのほんの数分の出来事。

そんなちょっとした出来事が

いくつか折り重なって

物語となったのが

「コバンソウ物語」である。


ある日お散歩に出かけた。

この日は、子どもたちが
大好きなパトカーを見ようと警察署へ。

警察官の人に挨拶をしたり
パトカーを近くで見たり
子どもたちは嬉しそうだった。

そんなわくわくした気持ちで
警察署の敷地を出ようとした時。

「あれぇ?これなんだろう?」と

先生の声が。

「なになに~?」と近寄って見る子どもたち。

そのたくさんの植物の中にあったのが・・・

「コバンソウ」

小判の様な形をしていて
子どもたちは興味津々!


触ったり、握ったり


それが「コバンソウ」との出会い。

翌日

この日は、草花を探しに
いつも遊んでいる区役所横へ!

昨日とは違う場所。

昨日はなかった草や石、お花もありました。

しばらく遊んでいると

1人の子どもが言いました。

「せんせい!あれ!」

「・・・?どれ??」

「あーれ!とって!あ!あれぇー!!」


子どもが手を伸ばしている先には

そう!「コバンソウ」が!!

でも、少し距離があって
子どもからは見えずらく取れません。

よくこれを見つけたなぁ。と感心しました。


「昨日見つけたのと同じコバンソウだね!」

と言って子どもに手渡すと

「うん!そーだよ!」と子どもはニコニコ😊

昨日の記憶もしっかり残っていて

今日は自分でみつけた「コバンソウ」

すると他の子も
「それいるー!!」と嬉しそう。

そしてしばらくすると

先程「コバンソウ」を取ってあげた子の1人が
何か言いたいようで

「せんせ!これ、あっち〇〇ちゃんが…」
と言うのです。

「・・・はて?なんだろう?」

この子が言いたいこと…保育者なりに考えて

"あ!もしかして!そーゆうこと?!"

「はい、これ。〇〇ちゃんにどーぞしてきて」
と「コバンソウ」をその子に渡しました。

すると・・・

その子はお友達の所へかけていき

なんだか怒って俯いていた子に

「コバンソウ」を渡しました。


その様子を見て保育者が駆け寄り

「これが欲しかったの?
〇〇くんが教えに来てくれたよ!」

と声を掛けると

何とも言えない喜びの表情が💕

「〇〇ちゃん、そーゆ―ことでよかった?」
の問いかけに

強めに頷いてガッツポーズ💪✨(笑)

お友達に思いが伝わって

お友達が優しくて嬉しかったんだね💞


教えに来てくれた子も

お友達の思いを先生に届けて

それが伝わって、お友達が喜んでくれて

嬉しかったね💞


最初に「コバンソウ」を見つけた子も

みんなが喜んでくれて嬉しかったね💞


この思いを一緒に共有できて

先生もとっても嬉しかったよ💞

思わずみんなでハグしちゃったよね😊✨



色々なことが重なって経験できた

このちょっとした出来事が

人に対する思いやりや

人と関わることの楽しさ嬉しさ面白さを

感じるきっかけになっていたらいいなぁ・・・

そんな思いを抱きながら

これからも子どもたちの関わりを

見守り、援助していきたいと思います。


それでは

「コバンソウ」が紡いでくれた

素敵な物語はこの辺で、、、




ーーーーーーーーーおしまいーーーーーーーー